前回は「文章を書くスキルを高める方法」というテーマを取り扱ってみましたが、結局は単純に物量をこなすことで上達するという身も蓋もない話で終わりました。
これはもう実際にそれしかなくて、何らかのスイッチを入れた途端に文章が書けるようになる魔法の方法などどこにもありません。
なのでそんな結論になってしまう訳ですが、考えてみると何事もそうではないかと思います。
昔何かの雑誌で世界的なサッカー選手のインタビュー記事を読んだ時に、インタビュアーがその選手に対して「サッカー上達のコツを教えてください」という無謀な質問をしていました。
そこで返ってきた答えは「たくさん練習することさ」というもの。
インタビュアーがどんな回答を期待してそんなありきたりな質問をしたのかは分かりませんけど、まあ当然の回答ではないかと思います。
もちろんサッカー選手としてそこまでのレベルに到達するには、努力に加えて才能も必要になるのは間違いありません。
でもそれはあくまでもサッカー選手の話です。
自分のメディアを作って情報を発信することで考えると、別に素晴らしい文章を書くことで世界一の情報発信者になることまでは必要ありません。
ある程度ニーズがある分野について、分かりやすくてに読みやすく情報を発信していき、そのメディアを訪問してくれる人が一定数いる。
そんな状態を構築することが出来れば、そこに広告を貼ってある程度収益をあげることが出来るという割と単純な話です。
そこには別に天賦の才能が必要となるような話はありません。
前回も少し話に出てきましたが、完璧な文章を目指して細かく文章を手直ししていくことも全然必要ではないはずです。
そもそも文章は読むものだし、読み手の感想によって評価が良くなったり悪くなったりする訳で、絶対的な評価なんてありません。
だから「完璧な文章」なんて存在しない。
存在しないものを目指して努力するのはあまり有益ではないので、今のベストと思われる文章が出来たらどんどん記事をアップしていった方が良いです。
完璧な文章を目指して細かい部分にフォーカスするよりも、経験を積むことを意識していくという考え方の方が絶対に成果が出ますから。
さて、少し前置きが長くなってしまいましたが、文章作成スキルを磨くことについての話はこのくらいにしておいて…
今回から考えてみたいのは「膨大な作業量をこなしていくこと」についてです。
まずは自分が何らかの情報を発信することを考えてみましょう。
そうすると知りたい情報をキーワードで検索して、そこでヒットしたウェブサイトを見ていくという流れが一般的ではないかと思います。
しかし、訪問した先のサイトを見てみると、記事が少ししかなくて内容が薄いとか、そもそも情報量が少なくて広告だらけとか。
そうしたサイトは結構多いのが現実ですが、そんなページに飛んだらすぐに「戻る」をクリックするのではないかと思います。
なぜなら知りたい情報がそこには書かれていないか、書かれていたとしても内容が浅かったりして全然役に立たないから。
そんなサイトには二度と行かないと思うし、訪問した時間すら勿体ないと感じてしまうのではないでしょうか。
そのような情報量が少なくて訪問者から見向きもされないメディアでは、どう考えても収益をあげるのは難しいということが分かります。
そんな残念なメディアにならないようにするには、やはりある程度ボリュームのある情報を掲載して、なおかつそれが役に立つ内容であることが必要なんです。
役に立つ内容かどうかは訪問する方がジャッジすることですが、運営する側としてまず意識するのが「ある程度のボリューム」という部分です。
その条件を満たすためにはどんなことが必要なのか、というあたりの話は次回に改めて考えてみることにしましょう。